I've finded a reason to stay here,for long time.
さっきの、御飯食べてたら書き直してみたくなったので。でも、なんか直す前のがよかったのかも、とも思ったので、けさないで両方載せときます・・・・。orz
さいきんおお振りばかりですいません。だ、だけど花井かっこいいんだもん・・・・・。うう。
さいきんおお振りばかりですいません。だ、だけど花井かっこいいんだもん・・・・・。うう。
「・・・・・帰んの?」
背中越しに問いかけられる。
野球をやめたって言うのに、健康を気にして、ハタチを過ぎてから吸い始めた煙草だって、一日に一本吸うか吸わないか、くらいだ。
メガネなのは昔のままで、ただ、度が進んだからと、メガネを外すことが少なくなっただけ。
幼馴染と言うこの距離は、思ったよりも遠くて、近い。
好きだというには近付きすぎた気がするし、かといって忘れられるくらいのちいさな恋を暖め続けてきたわけじゃない。中途半端なのだ、私は。
高校を卒業した。大学は、同じ学部を選んだ。やりたいことがあったわけじゃない。ただ、傍にいた事が余りにも自然すぎて、離れるのが恐かっただけ。
大学を卒業した。就職試験で、同じ会社を受けるはずだった。
少なくとも、梓はそう思っていたはず。だけど、すっぽかした。
試験は、受けなかった。
家でのんびりテレビを見ていた時、梓は帰ってきた。
いつもより真剣な眼差しで、私をはっきりと見つめて、怒った。
そんな彼に、私は小さく謝った。ごめんね、と。
そこからは線引きされたみたいに綺麗に少しずつ遠ざかった。仕事が互いに忙しくなった所為もあるだろう。
だけど確実に、あのときのしこりが存在して、それが近付くのを阻む。
分かって、いたから。嫌いになれずに、かといってすきだなんて、いえるわけのない間柄になってしまっていた。
距離がとりたかった。きっとそれは梓も感じとってくれて、だから付かず離れずの今の状態がある。
不思議と、女の人と付き合う気配はなかった。
高校でも大学でも、それこそ小学生の時から密やかに人気のあった梓のことだ、アプローチが全くないと言うことはないだろう。
息を深く吸い込むと、部屋を包むほろ苦い香りが胸の中に満ちる。
いやだな、と思う。嫉妬に似た感情は、もう捨ててしまおうと思ったのに。
とんとん、と灰皿に煙草の灰を落とす音がする。そんな僅かな音ですら、覚えてしまうくらい。
愛しいと思っているのに、その反面、いつまでも臆病な自分がいる。
ハァ、と梓は煙を吐く。短くなった煙草が、ジジジ、と燃える音と匂いを撒く。
苦い香りが部屋を包む。私と、梓とを。
少し不愉快だと思った。同時に少しだけ、羨ましかった。
今の私は煙草よりも梓から遠い存在なのだ。分かっているから、振り返れない。
選んだのは、自分なのに。
「気をつけて帰れよ」
「・・・・・うん」
用があって寄っただけだ。顔が見たいとか、そんな可愛い理由じゃない。
だから私だって振り返らずに返事をした。だけど。
昔の梓ならきっと、ほんの数秒の、隣の私の家までの距離に付き合ってくれていただろう。
そして今の梓は、そっとリビングのガラス越しに、私が家のドアに吸い込まれるその瞬間までを見届けてくれるのだ。
ほんのすこし、振り返ってみたくなる。
だけど、振り返らないと決めたから。
この気持ちにいつか、決別する日まで。
苦しくて、愛しい。(いつからか空回りし始めた私の気持ち、気付いていても何も言ってくれなかった臆病な君)
***********
ちょっと距離を置いた会社員の花井・・・・・大人になれてるのかなぁって感じですけど・・・・・汗
絶対に吸わないだろうけれど、花井に煙草を吸わせてみたかった。だって絶対かっこいいもんあの人・・・!!ここはふつうにマイルドセブンとか、そのへんで。
背中越しに問いかけられる。
野球をやめたって言うのに、健康を気にして、ハタチを過ぎてから吸い始めた煙草だって、一日に一本吸うか吸わないか、くらいだ。
メガネなのは昔のままで、ただ、度が進んだからと、メガネを外すことが少なくなっただけ。
幼馴染と言うこの距離は、思ったよりも遠くて、近い。
好きだというには近付きすぎた気がするし、かといって忘れられるくらいのちいさな恋を暖め続けてきたわけじゃない。中途半端なのだ、私は。
高校を卒業した。大学は、同じ学部を選んだ。やりたいことがあったわけじゃない。ただ、傍にいた事が余りにも自然すぎて、離れるのが恐かっただけ。
大学を卒業した。就職試験で、同じ会社を受けるはずだった。
少なくとも、梓はそう思っていたはず。だけど、すっぽかした。
試験は、受けなかった。
家でのんびりテレビを見ていた時、梓は帰ってきた。
いつもより真剣な眼差しで、私をはっきりと見つめて、怒った。
そんな彼に、私は小さく謝った。ごめんね、と。
そこからは線引きされたみたいに綺麗に少しずつ遠ざかった。仕事が互いに忙しくなった所為もあるだろう。
だけど確実に、あのときのしこりが存在して、それが近付くのを阻む。
分かって、いたから。嫌いになれずに、かといってすきだなんて、いえるわけのない間柄になってしまっていた。
距離がとりたかった。きっとそれは梓も感じとってくれて、だから付かず離れずの今の状態がある。
不思議と、女の人と付き合う気配はなかった。
高校でも大学でも、それこそ小学生の時から密やかに人気のあった梓のことだ、アプローチが全くないと言うことはないだろう。
息を深く吸い込むと、部屋を包むほろ苦い香りが胸の中に満ちる。
いやだな、と思う。嫉妬に似た感情は、もう捨ててしまおうと思ったのに。
とんとん、と灰皿に煙草の灰を落とす音がする。そんな僅かな音ですら、覚えてしまうくらい。
愛しいと思っているのに、その反面、いつまでも臆病な自分がいる。
ハァ、と梓は煙を吐く。短くなった煙草が、ジジジ、と燃える音と匂いを撒く。
苦い香りが部屋を包む。私と、梓とを。
少し不愉快だと思った。同時に少しだけ、羨ましかった。
今の私は煙草よりも梓から遠い存在なのだ。分かっているから、振り返れない。
選んだのは、自分なのに。
「気をつけて帰れよ」
「・・・・・うん」
用があって寄っただけだ。顔が見たいとか、そんな可愛い理由じゃない。
だから私だって振り返らずに返事をした。だけど。
昔の梓ならきっと、ほんの数秒の、隣の私の家までの距離に付き合ってくれていただろう。
そして今の梓は、そっとリビングのガラス越しに、私が家のドアに吸い込まれるその瞬間までを見届けてくれるのだ。
ほんのすこし、振り返ってみたくなる。
だけど、振り返らないと決めたから。
この気持ちにいつか、決別する日まで。
苦しくて、愛しい。(いつからか空回りし始めた私の気持ち、気付いていても何も言ってくれなかった臆病な君)
***********
ちょっと距離を置いた会社員の花井・・・・・大人になれてるのかなぁって感じですけど・・・・・汗
絶対に吸わないだろうけれど、花井に煙草を吸わせてみたかった。だって絶対かっこいいもんあの人・・・!!ここはふつうにマイルドセブンとか、そのへんで。
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