オセロの日常

自分の陣地をいかに増やすか。
そんなことを考えながら、時々わざとひっくり返される感覚を哀しんでみたり。大概捻くれてるなぁ、なんて。


うんざりしてるのに、そうだねって相槌を入れながらニコニコするのはパブロフみたい。
黒を増やさないように。塗り潰されないように。シーソーゲームを楽しみながら嫌悪しながら、日常をゲームみたいに考える。


チェックメイトにはキングもナイトもクイーンも足りない。
ポーンとルークだけでチェックする機会を伺う感じ。

まだ足りない。全然足りない。そのために足元を固めながら笑う。時々崩しながら。いつか終わるゲームの先を見つめながら、一人で駒を見つめて有利に進める道を模索するのにはうんざりしてるのに、終われない。


終わりにしたらボードが壊れる気がするから。もう少し、このままで。


まだまだ足りないよ。全然足りないよ。クイーンを掌で弄びながら、一番効果的な位置を考えてるところ。ナイトは揃えたから四年待つ。


もう十年以上待ったんだから、
チェックメイトまでの道筋は間違えたりなんかしない。


最適で最短、最高に最低な方法で終わらせるから。

そしたら思い切り羽を伸ばそう、かな。


狡猾に貪欲に、いけたらいいなぁ…私の事だからどっかで失敗しそうだけど。（笑）